市中感染 2020 12 12

 日本人は真面目な人が多いので、
新型コロナウイルスに感染してしまうと、
「あれほど感染症対策したのに、
なぜ、感染してしまったのか」と思い悩む人が多いのです。
 さらに、「知人や友人に感染させてしまったのではないか」、
あるいは「見知らぬ人にも感染させたのではないか」と思い悩むかもしれません。
 しかしながら、このような精神状態では、回復は遅くなるでしょう。
病気の時は、誰もがマイナス思考になってしまいますが、
そういう時は、意地でもプラス思考になってください。
 元気な時の自分を思い出してください。
うれしかった時の自分を思い出してください。
 決して「コロナにかかって、悔しい。悲しい」とは思わないでください。
現在の状況では、市中感染のレベルにありますので、
大げさに言えば、外出をすれば誰でも感染する、
たとえ自宅にこもっていても、
宅配便を受け取れば感染するというレベルです。
荷物にウイルスが付着している可能性があります。
つまり、遅かれ早かれ、誰でも感染するのです。
 私は、新型コロナウイルスについては、
すべての人類が感染するまで終息しないと書きました。
おそらく「季節性コロナウイルス」になっていくでしょう。
 さて、新型コロナウイルスについては、
別の問題を考えておく必要があります。
 新型コロナウイルスについては、後遺症が残る場合があります。
これが後々、大きな問題になるかもしれません。
やがて「新型コロナウイルス後遺症」という疾病名ができるかもしれません。
 よく言われているのは、
「体力が回復しない」「だるい」など身体的な症状ですが、
そのほかに「精神的なもの」「神経的なもの」があるでしょう。
 まるで脳血管障害後の高次脳機能障害のような症状です。
これがやっかいなことは、脳卒中後のリハビリテーションによって、
身体機能は回復しても、高次脳機能障害だけ残る場合があるのです。
 たとえ、手足の障害は、ほとんど解消されても、
高次脳機能障害だけ残ると、どうなるか。
 たとえば、入浴時に、石鹸、タオル、浴用手桶を手渡しても、
本人は、どうすればよいのかわからないのです。
 このような道具を使って入浴するということは、
高度な脳機能と言えるでしょう。
 これは、ロボットに、
入浴するということをプログラミングすることを考えればわかります。
意外にプログラミング作業が大変です。
 もちろん、コロナの場合は、このような症状ではなく、
もっと軽い症状ですが、軽い高次脳機能障害に似ていると思ったのです。
 さらに、問題なのは、
医者は、高次脳機能障害の判定は、得意科目ではないということです。
「気のせいだ。精神的なものだ」ということになるかもしれません。
高次脳機能障害の判定には、臨床心理士が必要です。
しかし、臨床心理士がいる病院は少ないでしょう。
 さて、今朝の新聞では、新型コロナウイルスに感染した場合に、
療養用のホテルに入所する人が少なくて、自宅療養を選ぶ人が多いとありました。
 私は、「そうだろう」と思いました。
シティホテルはともかく、ビジネスホテルのシングルルームに泊まったことがありますか。
私は、「足の踏み場もない」というイメージがあります。
 狭い部屋にベッドと机がおいてありますので、
体の大きい人では、身動きが取れないような狭さです。
このようなところに何日も「軟禁」されるのは、たまったものではないと考えるのでしょう。
「これならば、病院の病室のほうが、ましだ」と考えるでしょう。
 療養用のホテルは、ツインルームが使用できないでしょうか。
何日も部屋に缶詰めにされる状況を考えると、ツインルームが妥当でしょう。






























































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